GWは伊豆諸島のとある離島へ行ってきた。
今回はたくまも同行。
メインターゲットはタマン。
釣り友の刺激的な釣果を見て以来、興味アリアリでいつか釣ってみたかったターゲットだ。

竹芝からフェリーに乗り込むが、波が高く現地の状況次第で引き返すかもしれない条件付きの出船。

当然船内は揺れも大きく、船酔いしやすい俺にとって苦痛の時間だった。
別の島に向かっていた釣り友は大時化の影響で上陸出来ず引き返すハメに・・・
しかし、翌日再アタックで無事上陸(笑)
執念半端ねー(笑)
不安だったけど無事上陸。
宿のお父さんに迎えに来て頂いて、早速準備して磯へ向かった。
day1
これから俺達の爆釣劇場が始まる。

やってやるぜ!
根拠の無い自信が何故か俺達にはあった(笑)
西の風とウネリ。
風速はMAXで20mで波は3.5m前後の所謂爆時化。
波を躱せるであろう北面をチョイスしたが、至る所に千切れた天草が浮いていて全く釣りにならない。
それならばと思い切って東面に移動。
これがまた険しい道のりで、獣道も雑草が生え放題で暫く誰も入ってない感じ。
おいおい・・・
道が無くなってんぞ(笑)

ジオグラフィカの等高線で確認すると海岸まで約230mの高低差。

傾斜も40度を超えているのでかなりハード。

そんな苦労して降りた磯は風裏の筈なのに、島を包み込むような感じで左右からの爆風にたまに正面から吹くミステリーな風向きもあって中々やり難い。
まさにアウェイの洗礼。
磯自体は釣れても良さそうなんだけど、多分ヒラ?のバイトがあっただけで全く反応が取れず、重い足取りで先程の地獄のルートを登り返す事になった。

そりぁこんな顔にもなるわ(笑)

俺は夏磯スタイルなのに対し、たくまはウェットだったので茹でダコ状態になっていた(笑)

唸りを増す西風。
西面は勿論、北面も南面もかなり危険って言うか完全クローズな状態。
唯一釣りが出来る東面は島の地形的にエントリー出来る場所は先程行った磯だけだろう。
初日はまさかのノーキャッチ。
根拠の無い自信は若干焦りに変わっていった(汗)
day2
収まることの無い西風。

朝イチは北面をチェックするがノーバイト。
何故釣れない?
風裏となる東面の行けるかどうか分からないが、辿り着ければ熱そうなパラダイスっぽい磯を目指して地獄のルンゼを登っていく。
起伏の激しい島なので地獄多め(笑)

ルンゼの取り付きにて、たくまが「僕はここのゴロタを撃ってます」と言い残し離脱(笑)

パッと見では分からないが膝〜腰のくらいの野薔薇混じりの藪漕ぎ。
アオダイショウっぽい蛇も多め(汗)

俺に着いてこなかったことを後悔させてやるぜと鼻息荒く登頂するも、頻繁に起きているであろう崖崩れで傾斜がキツイ上に地盤がかなり弱いのが見て分かる。

降りる気満々でロープも持ってきたがフィックス出来る目ぼしい立木等が無くて無念の敗退(泣)
俺としては行けない事が分かったのも一つの収穫だ。
負け惜しみじゃないよ(笑)
ついでに藪漕ぎでフッシュグリップロスト(泣)
さっさと戻りゴロタを撃っていく。
たくまにヒラの1バイトがあっただけで終了。
車まで戻り、もうあそこしかないよねとまた東面の地獄のルートをチョイス(笑)
また二手に分かれてランガンしていく。
これまで14cmのミノーをメインで投げ込んできたが大きめの16cmのミノーに付け替えキャスト。
その1投目だった。
ガコッ!
からのスプール高速逆回転!

ついにこの時が来た。
来たんだけど想像を超えた引きの強さに完全にやられ放題。
頭の向きを変えられず最後はシモリに突っ込まれ耐えた所でフックオフ。
なんなんだアイツ!?
強過ぎだろ!
興奮冷めやらぬ内にコイツがヒット。

嬉しい初モノな筈なのに、触る事なく早々にお帰り頂く(笑)
巨岩を歩いて微妙に岬っぽくなってるエリア。
そのスリットに左から吹き付ける爆風の流れが入って良い感じ。
雰囲気は感じる。
暫く投げ込むと前アタリが出る。
更にバイトが出て風で孕んだラインが走り出した。
食った!

こちらも必死に巻き取るが一気に横に走られて瞬殺ブレイク・・・
なんじゃ〜!?
速いしパワーあるし獲れる気が・・・(汗)
隣のワンドに溜まるサラシが気になり探りを入れるとまさかの良型ヒラがミスバイト。

からの沈黙・・・
この日の足取りも重かった(泣)

相変わらず西の爆風。
西面と南面は強制クローズ。
夕方まで走り回るがバイトを得られず・・・
島に来る前の自信は完全に無くなっていた・・・
day3
連日の3時起き。
そろそろ身体が悲鳴をあげてくるが、このままじゃ終われねぇと朝イチは東の地獄ルートをチョイス。

3日連続で同じエリアを選択したのは俺達に芸が無いわけでなく、全て西風が悪いのである(笑)
磯に降りてまた二手に分かれる。
前日にヒラのバイトがあったワンドに向かった。
1投目でまたミスバイトが出る。
2投目はスルー。
3投目で大型のヒラがミスバイト。

ちゃんと食えや!
次は無いと思った4投目にまさかのヒット!

食った瞬間に左へ強烈なラン。
この島はヒラの引きも強烈に感じた。
磯に突っ込まれ根ズレの感触。
慌ててクラッチ切った瞬間に頭だけ出るエラ洗い。
アッサリ抜けるテンション・・・
タイミングが悪かったとはいえ本当にヤバくなってきたなこの遠征。
余裕のランカーサイズだっただけにかなり悔やまれた瞬間だった。
他にもヒラが着きそうなスリットを数カ所撃つがノーバイト。
タマンに狙いを変えて流れの効いてるエリアで投げ込み開始。
少し投げ続けるとショゴが釣れた。

更に投げ続けると前アタリが出る。
追いかけてきたのか磯際で再度バイトが出る。

ショゴ?
いや、この引きはタマンくせぇ!
シモリだらけの磯際で下へ突っ込む魚。
前回の敗戦で引きに対して耐えちゃダメなタイプだと感じたので、ロッドを高い位置で保持しながら細かいポンピングで応戦する。
地形的に結構危なかったけど魚が弱って浮いてきた。
その姿は間違いなくタマン!

寄せ波で岩の隙間に入れて尾鰭を掴む。

魚が暴れて一度は落としてしまうが今度は両手でガッチリキャッチ!

うおぉぉぉ!
やっと獲ったぁぁ!!!

めちゃくちゃ苦労させやがって(泣)

嬉しい初モノはブツ持ちを撮ってもらいたかったので、たくまと分かれた中間地点へ戻る事にした。
巨岩エリアの移動が地味にハードで藪漕ぎでロストしたフィッシュグリップの有り難みを痛感。
滑り易い尾鰭の付け根を掴んで移動すれば、今度は岩の隙間に魚をロストしかねないので、持ち運びが比較的楽だと思われる口に恐る恐る指を突っ込んでみた(笑)

あれっ?
噛まれても意外と痛くない。
タマンはバス持ち出来ます(笑)
たくまと合流するとなんか良い顔してやがる!
あれっ?
なんか釣ったな?
と聞いてみるとなんとランカーヒラをキャッチしていた!

凄い!
俺が撮影してやりたかったとこだけど、二手に分かれた後、最大で2kmくらい離れたとこでやってたので叫んだところで声は当然届くはずも無く、途中まで持ってきたが諦めてリリースしたとの事。
単独行動派の俺達は房総でも一緒にやる事もほぼ無いが、今回の遠征中でもお互いの釣りをやってる姿さえほとんど見ないまま終了したほどだ(笑)
お互いに気を使わなくて良いだけにかなり上手くやれてると思う。
今回は有り難く俺だけブツ持ち撮影。

記念すべき初タマン。
73cm
2人とも一気に気が楽になった瞬間。
不思議とここから順調に釣果が伸びていく。
ようやく落ち着いた西面に移動。
俺「房総の〇〇ホテル前みたいだな」
「あんま魅力を感じね〜」
たくま「あぁ〜確かにあそこ釣れないよね〜」
なんてほざいていたポイントを一応偵察。
ヒラが着きそうにサラシに撃ち込むが、よく分からないバイトが出て終了。
一通り撃ったのでたくまの方へ向かうとなんと魚を持っている!

うおー!
おめでとー!!!

大満足のイキ顔してんぞ(笑)
めちゃ興奮してやがる(笑)
良いね良いね〜!
ブツ持ち撮影して俺はワンドに移動。
初日のドライブで目をつけていたお立ち台。
ポイントが良いのか早速のバイト。

鬼ショーポン連打で応戦。
この辺りからタマンのファイトに対して掴んだものがあり、割と秒殺出来る様になってくる。

コイツはルアー丸呑みで大流血・・・
オールリリースの予定だったけどキープする事にした。
つかラストの142T2のリップ折られた(泣)

たくまと合流するとこちらも追加済み!
折角なのでWブツ持ち!

うぇ〜い!
最高だぜ!!!
夕マズメを迎え俺はヒラスズキを狙う。
スイムで前に出て雰囲気のある磯へ辿り着く。
すぐにバイトが出て追い食い。

この引きはタマンだ(笑)
エラ洗いっぽくなった瞬間にショーポン連打の水面スライダーランディング。
顔の向きを変えられずに上手くファイト出来た。

タイドプールにぶち込んで追加を狙うと可愛いサイズがヒット。
不思議とこっちの方が引いた(笑)

それぞれ色が違って綺麗な魚体。

とりあえずセルフブツ持ち(笑)

小さい青物も出たが即リリース(笑)

お腹いっぱいになったところで合流地点まで戻ると今度はたくまがファイト中(笑)

最後はバス持ちランディングで御用(笑)

初日と2日目の不安が吹き飛ぶ最高の1日だった。
この遠征、すでに我々の大勝利である(笑)
day4
遠征最終日。
フェリーに乗る時間も考えると朝だけしか出来ないが、不思議と遠征前の根拠の無い自信に溢れかえっていた(笑)
釣り人って単純(笑)
めちゃくちゃヒラスズキが釣れそうなサラシではノーバイト。
移動してヒラが出ても良さそうなポイントにてタマン。

最初はあれだけやられ放題だったのに、この時には掛けたら獲れる気しかしない。
このファイター相手に釣りやってれば短期間でもファイトは上手くなると感じた。

丸々して良く引いたタマン。

たくまはタマン2連ブレイクにちょっと羨ましいアカハタをキャッチ。
初日と2日目の苦戦が無ければガッツリ狙いたかったターゲット(笑)

座りながらキャスト&ファイト出来るベストポジションを発見(笑)
最終日で乳酸の溜まりまくった身体に優しいファイティングチェアー磯(笑)
流れの効いたスリットにルアーを放り込むと激しいバイトが出る。
たくまがファイトシーンを撮ってくれていた(笑)

ゴロタに誘導して捕獲。

最後まで楽しませてくれた。

タマンのバス持ち(笑)

初日〜2日目は流石にヤバいと思ったが、終わってみれば大満足。
こんなご時世に受け入れてくれた宿のお父さんありがとー!
コロナの影響で宿は食事の提供が出来ないとの事で、飯は基本スーパーの弁当。
で、ゴミ箱が全然無くて何処に捨てるのか地元の方に聞いてみたら親切に着いてきてと車でゴミ捨て場まで案内してくれた。
そして最後におじ様が笑顔で「じゃあ良い旅を」と言い残し去って行く。
おいおい・・・
思わずキュン死にするとこだったよね。
島の方々もフレンドリーだったし最高。
絶対また行く!
うぅ〜
楽しかった旅の終わりはやっぱりセンチメンタルな気分になっちゃうね〜(笑)
名残惜しく帰りのフェリーで島寿司。
美味い!

相変わらず帰りの航海も長く感じた。

アナウンスが気になり一応夜景なんぞ撮ってみたりして(笑)

竹芝桟橋に無事到着。
この後たくま邸で飯食って魚を捌いてそれから帰宅。
自宅に辿り着いたのは深夜1時(笑)
これにて楽しかった遠征も終了。
今回の遠征はたくまにも本当に感謝!
車の運転等ありがとー!
また行こうぜ!!!
初の伊豆諸島は最高の釣り旅だった!
Tackle Data
Rod : MC Works : WILD BREAKER109/B
Reel : DAIWA : ZILLION HD TW 1520XHL
Line : YGK: UPgradeX8 40lb
Leader : YGK : FCabsorber 30lb
Lure : K2F162T3・K2F142 T2・K2F122MS・ヒラフィードGP155
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